
「海外FXのメリットは、レバレッジ規制がない、ボーナスがある、追証がないなどありますが、デメリットもありますか?」

「海外FXにも、当然、メリットとデメリットがあり、メリットだけを把握しても意味がありません。海外FXのデメリットやリスクもしっかり把握した上で、海外FXトレードを行う必要があります。今回は、海外FXのデメリット・リスクについて解説します。」
海外FXのデメリットとリスク

海外FXのデメリット・リスクには、大きく分けると下記のものがあります。
- スプレッドが広い
- 信託保全が義務付けられていない
- 出金拒否発生のリスクがある
です。
1.スプレッドが広い
海外FXの最大のデメリットは「スプレッドが広い」ということです。
- 国内FX業者のスプレッド 米ドル/円:0.3pips~0.5pipsの固定スプレッド
- 海外FX業者のスプレッド 米ドル/円:0.5pips~1.5pipsの変動スプレッド
という違いがあります。
国内FX業者の場合は、呑み取引(店頭取引・OTC取引・相対取引)を採用しているため、投資家の注文を国内FX業者が呑む形で取引をします。国内FX業者は、インターバンク市場で一部カバー取引をするものの、基本的には呑むだけなので、取引をしないため、コストを最大限抑えることができるのです。結果として、かなり狭いスプレッドでサービス提供ができています。
海外FX業者の場合は、NDD取引(STP取引・ECN取引・電子取引所取引)を採用しているため、投資家の注文をそのままインターバンク市場に流す取引方法です。毎回、注文をインターバンク市場に流すので、その分、コストがかかり、スプレッドが広くなるのです。
結果的に
海外FX業者のスプレッドは、国内FX業者のスプレッドに比べて、0.5pps~1.0pips程度広い
と考えて良いでしょう。

「海外FX業者の方がスプレッドが広いということは、海外FX業者の方が稼ぎにくいということですか?」

「スプレッドが広い分、同じ取引量であれば、国内FX業者の方が稼げることになりますが、そこはレバレッジが大きい海外FX業者なので、取引量を増やすことで海外FX業者の方がスプレッドが広くても、利益を出すことができるのです。
逆に言うと、海外FX業者を使っているのに、国内FX業者を使う時と同じ取引量(ロット数)でトレードするのであれば、海外FX業者を使う意味がないことになります。」
2.信託保全が義務付けられていない
国内FX業者は
2010年2月1日より、顧客から預かった証拠金の管理方法が「信託銀行等への金銭信託」に一本化されました。
つまり、国内FX業者は、顧客資金は信託銀行に預けなければならず、国内FX業者が倒産した場合は、信託銀行から直接顧客へ資金が返金されることになるのです。これを「信託保全」と呼びます。
国内FX業者であれば、使っている国内FX業者が倒産したとしても、自分の投資資金は確実に戻ってくる安心感があります。
一方で、この信託保全ルールも、レバレッジ規制と同じように海外FX業者には適用されません。海外FX業者は、本社がある国のルールに従って、資産保全を行っているのです。
現在、日本人投資家にサービス提供している海外FX業者がある国では、信託保全を義務化している国がほとんどないため、信託保全をするかどうかは、海外FX業者の経営方針次第となっています。信託保全を導入するためには、それなりにお金がかかるため、多くの海外FX業者は信託保全を導入しておらず、経営資金と分離して管理するだけの分別管理のみとなっています。
つまり、
- 国内FX業者:信託保全が義務 → FX業者の倒産時に100%資金返還
- 海外FX業者:信託保全が義務ではない(多くの海外FX業者が信託保全を導入せず) → FX業者の倒産時に資金返還されるかどうかはわからない
ということになるのです。
海外FX業者の経営状況がどうなっているのか?は、日本国内のFX業者の経営状況と比較して、情報がほとんど入ってきません。その上で信託保全がないことは、投資家にとって、大きな倒産リスクを抱えることになるのです。

「海外FXトレードで使おうとしていた資金が戻ってこないことは大きなリスクですね。対策とかはありますか?」

「これを回避するためには
- 信託保全を導入している海外FX業者を利用する(数は少ないけど存在する)
- 事業歴が長い、利用者が多いなど倒産リスクが低い海外FX業者を利用する
- できるだけ海外FX口座には、トレードに不要な資金は預けておかない
などを心がける必要があります。
- 日本国内のFX業者と同じように信託保全を導入しているAXIORY
- 事業歴が10年以上と長いXMTrading、GEMFOREX
が安心してトレードできる海外FX業者と言えます。」
3.出金拒否発生のリスクがある
出金拒否とは
出金依頼を出しているのに、出金が承認されず、口座からお金が引きだせない状況のこと
を言います。

「出金拒否って、海外FXを調べていたら、twitterとか、2ちゃんねるとかで書いてありましたが大丈夫なんでしょうか?」

「海外FX業者であっても、まともな業者であれば、出金拒否ということはほぼ発生しません。」
掲示板やSNSで「出金拒否」の情報が流れてしまう背景には
- 口座凍結と勘違いしている
- 違法なトレード・規約違反のトレードをしたため、出金拒否になっている
- 海外FX業者が倒産しそうで連絡が取れなくなっている
のどれかと言っていいでしょう。
口座凍結と勘違いしている
海外FX口座というのは、一定期間トレードがないと、自動的に口座が凍結され、使えなくなってしまう仕組みになっていることが少なくありません。
口座が凍結されると、ログインできない、トレードできない、入金・出金ができない状態になるため、「出金拒否」と勘違いしてしまうのです。
口座は凍結されても、カスタマーサポートに連絡すれば、すぐに凍結解除してもらえます。凍結が解除されれば、普通に出金することができます。
違法なトレード・規約違反のトレードをしたため、出金拒否になっている
海外FX業者は、利用規約で禁止しているトレード方法を明記しています。
- システムによるアービトラージトレード
- ボーナスを利用したアービトラージトレード
- 海外FX業者間での両建てトレード
などが規約違反とされやすいもので、英語の規約を丁寧に読み込めば書いてあります。
これらの違法なトレードが海外FX業者側に発覚してしまうと、口座が停止され、出金できない状態になってしまうのです。
意識して違法なトレードをする投資家もいれば、意識せずに他人から「良いトレード方法があるよ。」と持ち掛けられてトレードしただけの投資家もいるため、出金ができない理由がわからず、「出金拒否された。」という情報のみが一人歩きしてしまうのです。
海外FX業者が倒産しそうで連絡が取れなくなっている
海外FX業者が資金繰りがおいつかなくて、倒産しそうになってしまうと
- 出金できない
- マイページにログインできない
- カスタマーサポートから返事が来ない
- ウェブサイトにアクセスできない
状況になってしまいます。
これは正真正銘の「出金拒否状態」です。
出金拒否にならないために意識しておくべきなのは
- 口座が凍結していないか確認すること
- 規約違反のトレードをしないこと
- 倒産するリスクの高い海外FX業者を利用しないこと(倒産リスクの低い海外FX業者を利用すること)
が重要です。

「出金できなかったら、どうすれば良いの?」

「出金できない場合は、カスタマーサポートに連絡して、状況を聞くことが大切です。」
海外FXのデメリットとリスクまとめ
海外FXのデメリットとリスクには
- スプレッドが広い
- 信託保全が義務付けられていない
- 出金拒否発生のリスクがある
があります。
スプレッドの広さ → ハイレバレッジトレードでカバーする
ことができます。
信託保全、出金拒否リスク、倒産リスクに関しては
- 信託保全を導入している海外FX業者を利用する
- 倒産リスクの低い(事業歴が長い・金融ライセンスを保有する・利用者が多い)海外FX業者を利用する
- 規約違反のトレードをしない
ことが重要になります。

「上記のポイントを抑えていれば、海外FX業者を利用するデメリットやリスクを軽減して、メリットを十分に享受することができるのです。」
メリットデメリットがわかったら、次に海外FXで稼ぐためのステップについて理解しましょう。
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