
「安定して資産を増やす方法ってありますか?」

「資産を安定して増やすためには、資産管理術(マネーマネジメント)が海外FXトレードでも重要になります。今回は、海外FXの資産管理術(マネーマネジメント)について解説します。」
勝率の高いトレード手法が身についても、資産が必ず増えるわけではない!
FXに限らず、株式投資でも、CFD投資でも、バイナリーオプションでも、同じなのですが
高い勝率を誇るトレード手法が見つかったからといって、資産が必ず増えるわけではない
ということを理解しておく必要があります。

「でも、勝率が6割超えているトレード手法を身に着けることができたら、絶対、資産は増えていくものじゃないの?」

「実は、そうでもないのです。数学者の行ったある実験を紹介します。」
数学者のラルフ・ビンス教授が行った実験
- 実験参加者:博士号保有者40名
- 勝率が60%になるコンピューターゲームを100回してもらう
- 手持ち資金は1000ドルで、毎回好きなだけ賭けてよい
結果
- 元本を増やすことができた人数:2人(全体の5%)

「普通は、元本より増やせそうだけど、何で95%は、元本より資金が減ってしまったの?」
100回トレードをして、資金が1,000ドルなのですから、1回10ドルずつ賭けていれば
- 60勝:1,200ドル
- 40敗:0ドル
資金:1,200ドル(元本+200ドル)
になったはずです。
しかし、多くの人が
- 負けが込んできたときに、取り返そうと多くの金額を賭けてしまう
- 無計画に掛け金を上げてしまう
- どんどん掛け金が上がってしまう
という行為を行ってしまい、大きく掛けたときに負けてしまうことで、元本を増やすことができなかったのです。
ギャンブルのような心理的な負担が、掛け金・投資行動を不安定に変化させ、テスト参加者の多くが失敗することになってしまったのです。
これはFXトレードでも同じ事が言えます。
資産管理術(マネーマネジメント)を身に着けずに、ギャンブルのようにトレードを行ったら、どんなに勝率の高いトレード手法を身に着けていても、元本は増えないのです。
これを解決するために「資産管理術(マネーマネジメント)」を学ぶ必要があります。
海外FXトレードでおすすめの資産管理術(マネーマネジメント)
海外FXは、国内FXと比較して
- 大きなレバレッジでトレードできる
ことが最大のメリットです。
だからこそ、国内FXトレード以上に慎重に1回のトレードの取引量(ポジション数)、損切ラインをコントロールしないと、すぐに資金が尽きてしまうのです。
参考にすべきは「ヘッジファンド」の資産管理術(マネーマネジメント)です。
ヘッジファンドとは
さまざまな取引手法を駆使して市場が上がっても下がっても利益を追求することを目的としたファンドのこと
相場が上がっても、下がっても、利益を出さなければならないヘッジファンドは、高いレバレッジをかけながら、分散投資をして運用をします。
ヘッジファンドが採用している資産管理術(マネーマネジメント)は
1回の投資の損失を投資資産の0.5%以下に設定する
というものです。
「0.5%以下」というルールに従えば、どんなに負けても、後200回はトレードできるという余裕をもってトレードすることができるのです。
投資資金10万円の「0.5%以下」での運用
- 投資資金:10万円
- 許容できる1回の投資の損失:500円
- 1,000通貨 → 50pipsを損切ラインとする
- 5,000通貨 → 10pipsを損切ラインとする
- 10,000通貨 → 5pipsを損切ラインとする
という計算になるため
- スキャルピングなら、1万通貨で5pipsのところにロスカット注文
- デイトレードなら、5,000通貨で10pipsのところにロスカット注文
- スイングトレードなら、1,000通貨で50pipsのところにロスカット注文
投資資金100万円の「0.5%以下」での運用
- 投資資金:100万円
- 許容できる1回の投資の損失:5,000円
- 10,000通貨 → 50pipsを損切ラインとする
- 20,000通貨 → 25pipsを損切ラインとする
- 50,000通貨 → 10pipsを損切ラインとする
- 100,000通貨 → 5pipsを損切ラインとする
という計算になるため
- スキャルピングなら、10万通貨で5pipsのところにロスカット注文
- デイトレードなら、5万通貨で10pipsのところにロスカット注文
- スイングトレードなら、1万通貨で50pipsのところにロスカット注文
という考え方で
- 1回のトレードで持つべき取引量(ポジション数)
- 損切ライン(ロスカット注文)の価格
が決められるのです。
「投資資金が少ないから、もう少しリスクを取りたい」という場合は、0.5%を1.0%に引き上げて
1回の投資の損失を投資資産の1.0%以下に設定する
とすれば良いのです。
投資資金10万円の「1.0%以下」での運用
- 投資資金:10万円
- 許容できる1回の投資の損失:1,000円
- 1,000通貨 → 100pipsを損切ラインとする
- 5,000通貨 → 20pipsを損切ラインとする
- 10,000通貨 → 10pipsを損切ラインとする
という計算になるため
- スキャルピングなら、1万通貨で10pipsのところにロスカット注文
- デイトレードなら、5,000通貨で20pipsのところにロスカット注文
- スイングトレードなら、1,000通貨で100pipsのところにロスカット注文
この資産管理術(マネーマネジメント)の良い点は
- 負けが混んで資産が減ったら、それに合わせて1回の取引量も小さくなる
- 勝ちが続いて資産が増えたら、それに合わせて1回の取引量も大きくなる
というのをルール化し、機械的に設定するため
人間の心理が入る余地がなく、安定してトレードできることにあります。
- 0.5% → 常に「あと200回トレードできる」余裕ができる
- 1.0% → 常に「あと100回トレードできる」余裕ができる
- 2.0% → 常に「あと50回トレードできる」余裕ができる
このぐらい1回の投資資金を絞っても、ハイレバレッジトレードができる海外FXでは、十分にリターンを得らうことができます。
この資産管理術(マネーマネジメント)を利用すれば、勝率の高いトレード手法を身に着けることで、資産は安定して増えていくのです。

「この資産管理術は一つの例ですが、勝率の高いトレード手法を身につけたら、次に考えなければならないのは、マネーマネジメントであることは間違えありません。適切なルールの元、トレードすることで、はじめて資産を増やすことができるのです。」
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